股関節痛の治療
股関節痛の治療は、原因となる先天性股関節脱臼や、臼蓋窩の浅い臼蓋形成不全の治療を行うことに改善を図りますが、症状の程度や年齢などの諸条件によって対処方が変ってきます。
初期の変形性股関節症治療はプール内での歩行やゴムチューブによる体操で臀部および大腿骨周りの筋力を落とさないように無理をしない範囲で運動をし、また痛みのない範囲でストレッチ体操をし股関節を柔らかくしておくことが重要です。
また、膝と同じ軟骨再生剤を注射により股関節に直接注入することもあります。
股関節には体重の約3倍の過重が掛かることから、肥満の方はダイエットで体重も落とすことも重要です。
また、臼蓋形成不全が40才以降でで歩行時痛みを感じる方は、変形性股関節症になる可能性が高いので、早い段階で、寛骨臼回転骨きり術を行うことにより改善します。これらは股関節専門医による治療を受けるべきでしょう。
歩行困難、強度の股関節痛、股が開かない、立ったり座ったりが困難、立った時の姿勢でお尻がひけている等々の症状が出始めたなどの、進行した末期変形性股関節症では、60歳前後に人工股関節に置換します。
磨り減り、変形した臼蓋側にはプラスチック系のカップを入れ、
破壊した大腿骨頭は切除してチタンやセラミック等の人工骨頭を
取り付けます。ただ、どうしても20年ほどすると骨と器具との間にゆるみが発生しやすいので、再手術をする必要があり、あまり若いうちは行いません。現在骨と器具との間のゆるみの生じにくい素材が名古屋大学の整形外科で開発研究中です。
股関節痛の治療は早い段階であれば簡単に治りますが、時が経てば経つほど症状が悪化し、治療も大変になりますので子供の内に早めに股関節専門医による受診を受けるべきです。
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